目次
【障害の種類】(発達と老化の理解)
日本のどこかの介護学園
学園長の日本のどこかの介護福祉士
通称:ぼっち先生wです。
今夜のメニューは、
(発達と老化の理解)
となっております。
確認問題にチャレンジしてにゃん♪
【障害の種類】(発達と老化の理解)
https://youtu.be/lXpZN29lw7w
全問正解できるまでチャレンジしてみてください!
↓↓↓
障害の種類
障害の種類についての確認問題です。
下記の「問題スタート!」をタップ(クリック)で
確認問題にチャレンジできます!
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まずは過去問確認
今回のメニューは、
今年(2021年、令和3年)に行われた
第33回過去問の中で、
<領域:こころとからだのしくみ>
(科目:発達と老化の理解)
から【障害の種類】
について勉強していきます。
まずは一緒に過去問を見ていきましょう。
問題 69
Aさん(小学 4 年生,男性)は,思いやりがあり友人も多い。図画工作や音楽が得意で落ち着いて熱心に取り組むが,苦手な科目がある。特に国語の授業のノートを見ると,黒板を書き写そうとしているが,文字の大きさもふぞろいで,一部の漢字で左右が入れ替わっているなどの誤りが多く見られ,途中で諦めた様子である。親子関係や家庭生活,身体機能,就学時健康診断などには問題がない。
Aさんに当てはまる状態として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。
1 自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder)
2 愛着障害
3 注意欠陥多動性障害
4 学習障害
5 知的障害
いつものごとく答えから言ってしまいますが、
正解は4です。
4の学習障害
が正解となります。
Aさんは、主にノートの書き取りなどに誤りが多く、その他の教科は得意で、家庭生活や就学時健康診断などには問題がありません。
書き取りに限られたことに誤りが多いという点で学習障害がある可能性が考えられます。
学習障害は知的な発達に遅れはないにも関わらず、読みや書き、計算などある特定の課題の習得だけが、他に比べてうまくいかない状態を指します。
5つの障害を確認
ここからは、選択肢にある5つの障害を
ざっくり確認をしていきます。
5つ全部を最初にもう一度見てから
一つずつ確認をしていきます。
1 自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder)
2 愛着障害
3 注意欠陥多動性障害
4 学習障害
5 知的障害
となっております。
1 自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder)
1 自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder)
まずは「自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder)」を確認します。
精神科医・医学博士(はくし)の本田秀夫先生が書かれた、【自閉症スペクトラム―10人に1人が抱える「生きづらさ」の正体―(SB新書:本田秀夫著)】から一部引用させて頂きます。
「自閉症スペクトラム障害」を簡単に要約すると、「臨機応変な対人関係が苦手で、自分の関心、やり方、ペースの維持を最優先させたいという本能的思考が強い」という心理的・行動的特性である。
抜粋引用以上です。
「自閉症スペクトラム障害」とは、
「臨機応変な対人関係が苦手で、自分の関心、やり方、ペースの維持を最優先させたいという本能的思考が強い」という特性を持つ障害ということになります。
厚生労働省のHP(e-ヘルスネット)では、
「ASD(自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群)について」というページでこのように書かれています。
一部引用させて頂きます。
自閉スペクトラム症は多くの遺伝的な要因が複雑に関与して起こる生まれつきの脳機能障害で、人口の1%に及んでいるとも言われています。
引用:厚生労働省のHP(e-ヘルスネット)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-03-005.html
引用以上です。
自閉症スペクトラム障害は、一言で言えば、
「対人関係が苦手で強いこだわりを持つ、
生まれつきの脳機能障害」
といえます。
問題文にあるAさんは、ノートの書き取りなどに誤りが多いですが、
思いやりがあり友人も多く、親子関係や家庭生活などには問題がない
という点で当てはまりません。
2 愛着障害
2 愛着障害
次は「愛着障害」について見ていきます。
「愛着障害」は医学・心理学で様々な考えがあるようですが、広義では、
「親などの養育者との愛情形成がうまくいかずに、不器用さや心の不安定さがあり、情緒面や対人関係に問題が現れてしまう障害」といった感じで定義されています。
問題文にあるAさんは、
思いやりがあり友人も多く、親子関係や家庭生活にも問題がないという点で「愛着障害」には当てはまりません。
3 注意欠陥多動性障害
3 注意欠陥多動性障害
次は「注意欠陥多動性障害」です。
ADHDとも呼ばれています。
厚生労働省の資料(e-ヘルスネット)
(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-04-003.html)
からの引用で確認をさせて頂きます。
わかりやすくするために、内容が変わらないように一部抜粋引用させて頂きます。
ADHD(注意欠如・多動症)は、「不注意」と「多動・衝動性」を主な特徴とする発達障害の概念のひとつです。
「不注意」については、
(活動に集中できない・気が散りやすい・物をなくしやすい・順序だてて活動に取り組めない)などがあり、
「多動・衝動性」については、
(じっとしていられない・静かに遊べない・待つことが苦手で他人のじゃまをしてしまう)などがあります。
問題文にあるAさんは、思いやりがあり友人も多く、親子関係や家庭生活が問題ないことから、「他人のじゃまをしてしまう」といった感じではありません。
苦手科目はありますが、図画工作や音楽が得意で落ち着いて熱心に取り組んでおり、「活動に集中できない」とか「じっとしていられない」というのにも当てはまりません。
4 学習障害
4 学習障害
次は「学習障害」について、学んでいきましょう。
今回取り上げている過去問の、正解の選択肢となります。
「学習障害」についても厚生労働省のHP(e-ヘルスネット)からの引用で確認をします。
(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-03-004.html)
わかりやすくするために、内容が変わらないように一部抜粋変更させて頂きます。
学習障害(限局性学習症、LD)は、読み書き能力や計算力などの算数機能に関する、特異的な発達障害のひとつです。
健常児とは異なった学習アプローチをとるという点から、Learning Differences(学び方の違い)と呼ぶ人もいます。
全般的な知的発達に遅れはないものの聞いたり話したり、推論したりする力など学習面での広い能力の障害を指します。
医学的には「読み書きの特異的な障害」「計算能力など算数技能の獲得における特異的な発達障害」を指すことが多いようです。
抜粋引用以上です。
Aさんは得意な科目もあるが、特に文字を書き写すことに誤りが多くみられます。
全般的な知的発達に遅れはないものの、「文字を書く」ということに特異的な部分がみられます。
選択肢の中では「学習障害」が最も適切なものとして当てはまります。
5 知的障害
5 知的障害
最後に知的障害です。
厚生労働省のHP(e-ヘルスネット)からの引用で確認をします。
(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-04-004.html)
わかりやすくするために、内容が変わらないように一部抜粋引用させて頂きます。
知的障害は精神遅滞とも表される、知的発達の障害です。
知的障害とは、論理(りんり)的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、学校や経験での学習のように全般的な精神機能の支障によって特徴づけられる発達障害の一つです。
Aさんは、思いやりがあり友人も多く、得意科目には熱心に取り組み、親子関係や家庭生活に問題はありません。全般的な精神機能の支障があるとはいえないので知的障害には当てはまりません。
選択肢を1つずつ
解説していくのは
これで終了です。
確認問題 5問
それではここからは
「確認問題」を5問やっていきます。
確認問題では、
今回学んだそれぞれの障害の特徴を
出していきますので、
その障害の名称を答えて下さい。
穴埋め問題です。
「臨機応変な対人関係が苦手で、自分の関心、やり方、ペースの維持を最優先させたいという本能的思考が強い」という心理的・行動的特性を持つ障害を○○障害という。
1答え:「自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder)」
答えは「自閉症スペクトラム障害」です。
「臨機応変な対人関係が苦手で、自分の関心、やり方、ペースの維持を最優先させたいという本能的思考が強い」という心理的・行動的特性を持つ障害を「自閉症スペクトラム障害」といいます。
「親などの養育者との愛情形成がうまくいかずに、不器用さや心の不安定さがあり、情緒面や対人関係に問題が現れてしまう障害」を○○障害という。
答え:愛着障害
答えは「愛着障害」です。
「親などの養育者との愛情形成がうまくいかずに、不器用さや心の不安定さがあり、情緒面や対人関係に問題が現れてしまう障害」を「愛着障害」といいます。
「不注意」と「多動・衝動性」を主な特徴とする発達障害の概念を○○障害という。
答え:注意欠陥多動性障害(ADHD)
答えは「注意欠陥多動性障害」です。
「不注意」と「多動・衝動性」を主な特徴とする発達障害の概念を注意欠陥多動性障害(ADHD)といいます。
「不注意」については、
(活動に集中できない・気が散りやすい・物をなくしやすい・順序だてて活動に取り組めない)などがあり、
「多動・衝動性」については、
(じっとしていられない・静かに遊べない・待つことが苦手で他人のじゃまをしてしまう)などがあります。
読み書き能力や計算力などの算数機能に関する、特異的な発達障害を○○障害という。
答え:学習障害
答えは「学習障害」です。
読み書き能力や計算力などの算数機能に関する、特異的な発達障害を「学習障害」といいます。
健常児とは異なった学習アプローチをとるという点から、Learning Differences(学び方の違い)と呼ぶ人もいます。
全般的な知的発達に遅れはないものの聞いたり話したり、推論したりする力など学習面での広い能力の障害を指します。
医学的には「読み書きの特異的な障害」「計算能力など算数技能の獲得における特異的な発達障害」を指すことが多いようです。
精神遅滞とも表される、知的発達の障害で、論理(りんり)的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、学校や経験での学習のように全般的な精神機能の支障によって特徴づけられる発達障害を○○障害という。
答え:知的障害
答えは「知的障害」です。
精神遅滞とも表される、知的発達の障害で、論理(りんり)的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、学校や経験での学習のように全般的な精神機能の支障によって特徴づけられる発達障害を「知的障害」といいます。
最後までありがとうございました。
また一緒に勉強できるのを楽しみにしております。