目次
【マズローの欲求階層説】(こころとからだのしくみ)
日本のどこかの介護学園
学園長の日本のどこかの介護福祉士
通称:ぼっち先生wです。
今夜のメニューは、
【マズローの欲求階層説】
(こころとからだのしくみ)
となっております。
確認問題にチャレンジしてにゃん♪
【マズローの欲求階層説】
(こころとからだのしくみ)
https://youtu.be/dM7WSwaDpYo
ぜひ全問正解できるまでチャレンジしてみてください!
↓↓↓
マズローの欲求階層説
マズローの欲求階層説
確認問題
(全5問)
↓↓↓
まずは過去問確認
今回は、第32回(令和元年度)過去問の「こころとからだのしくみ」という科目から
【マズローの欲求階層説】
について学んでいきましょう。
それでは早速、過去問を見ていきましょう。
問:マズロー(Maslow, A.)の欲求階層説の所属・愛情欲求に
相当するものとして,適切なものを 1 つ選びなさい。
1 生命を脅かされないこと
2 他者からの賞賛
3 自分の遺伝子の継続
4 好意がある他者との良好な関係
5 自分自身の向上
いつものように答えから言ってしまいますが、
答えは
4 好意がある他者との良好な関係
となります。
選択肢の中から「所属・愛情欲求」に相当するものを選べと言われたら、
4 好意がある他者との良好な関係
ってなんとなくわかる人も多いのではないかなと思います。
「愛情欲求」というは、「愛がほしい」「愛してほしい」っていうあの感情ですよ。
あなたにはわかりますよね?今わからないと思ったとしてもあの頃を思い出して下さい。
そして「好意がある他者との良好な関係」というのはあれですよ。「自分が好きな人と良い関係になる。」ということですよ。
「愛がほしい」という欲求があるときに相当するものとして「自分が好きな人と良い関係になる」というのは適切ですよね。
基本的に愛の感情がわからないのに、介護の仕事を選ぶという人はいないと私は思っています。
愛を知っているあなたにとって、今回の問題は超簡単だったかもしれません。
マズローの欲求階層説とは?
今回の問題がわかるとしても、わからないとしても、
マズローの欲求階層説については、どんな問題でも答えられるように、
ここからは「マズローの欲求階層説」についてガッツリバッサリ、しかしざっくりと
一緒に学んでいきましょう。
まずマズロー(Maslow, A.)とは
人の名前です。
マズロー・アブラハムさんです。
アメリカの心理学者です。
ググるとWikipediaとかに顔写真が出ています。
こんな感じの人の良さそうな方です。
現在はお亡くなりになっています。
マズロー先生は心理学者で、多くの豊かな活動をされていましたが、
ここではざっくり一言で「心の健康についての心理学者をされていた」ということで理解しておきましょう。
マズロー先生が提唱した「欲求階層説」とは
「マズローの欲求5段階説」とも言われています。
5つの段階があるんですね。
この図です。
この図が「マズローの欲求階層説」です。
マズローの欲求階層説では、この図でみて、
下から上に向かって人は絶えず成長するとされています。
一番下から
第1階層 生理的欲求
第2階層 安全の欲求
第3階層 所属と愛の欲求
第4階層 承認の欲求
第5階層 自己実現の欲求
となります。
この欲求は階層説なんですよ。
階段の階に、層はかさなったものという意味があります。
ざっくり言えば、人間はこのピラミッドの下から順番に欲求が出現するという説です。
基本的には、下の欲求から順番に出てきて、それが満たされると、その上の欲求が出てくるということになります。
例外はありますが、あくまでもマズローの欲求階層説をわかりやすく言ってしまえば、下の欲求が満たされないと、上の欲求は生まれにくいということです。
例えば「とても眠い。」「とても腹減った。」ってときは、1番下の生理的欲求が満たされていない状態です。そんなときに上のほうにある「先生に褒められたい!」とか「上司に認められたい。」っていう上のほうの承認の欲求は生まれてこない(生まれにくい)ってことです。
ここではそれぞれの階層の欲求を、
ディープインパクトに解説していきます。
第1階層 生理的欲求
第1階層 生理的欲求
食事、睡眠、排泄など生命を維持するための本能的な欲求です。
基本的に動物は欲求に従って生きている とも言えると思います。
生理的欲求は全ての動物に共通するもっとも根源的な欲求ですよね。
最近、「ファクトフルネス」って本を読んだのですが、生命を脅かされるような生活をされている方は時が経つほどに減ってきているそうです。この生理的欲求が満たされない人って非常に少ないってことです。これを見ているあなたも満たせていますよね。
第2階層 安全の欲求
第2階層 安全の欲求
身の安全、事故防止、健康維持などの安全性の欲求です。
少年マンガの「鬼滅の刃」では、鬼がいて人を喰う世界となっておりますが、多くの人が「安全の欲求」が満たされていない世界ということになります。鬼殺隊はみんなの「安全の欲求」のために働いている とも言えると思います。
ちなみに日本には「衣食足りて礼節を知る」って言葉がありますよね。
「衣食足りて礼節を知る」っていうのは、
人間は、着るものや、食べるものなどが不自由なくあったうえで、
礼儀やマナーがきちんとできるという意味です。
第1階層の生理的欲求、第2段階の安全の欲求まで満たされない状態だと、人間は礼儀やマナーを知るのが難しいってことになると思います。
これから受験を受けるあなたは、ここまでは概ね満たされているのではないでしょうか。今後も健康や安全には気を付けて、一緒に楽しんでいきましょう。
第3階層 所属と愛の欲求
第3階層 所属と愛の欲求
学校や会社、家庭などで役割を持って所属したいという欲求や、人間関係で受け入れられたりして愛されたいという欲求です。
失礼な話ですが、衣食住が満たされているけど、学校や会社などにも居場所がなくて友達や恋人がほしいのにいない。と思っている人は、「第3階層 所属と愛の欲求」が満たされていないということになると思います。
べ、別に俺のことじゃねぇよ!
第4階層 承認の欲求
第4階層 承認の欲求
自分が価値ある存在だと、認められて尊重されることを求める欲求です。自分自身の評価も含みます。
確かに人は第1から~第3の欲求が満たされた状態になると、次はこの「承認欲求」が生まれるというのは納得ができるところです。
「嫌われる勇気」で有名になったアドラー心理学ではこの「承認欲求」を否定していたと思います。確かに承認欲求に振り回されてしまうよりも、他者からの承認を求めたりしないで生きられたら楽で幸せだと私も思います。
ただマズローの欲求階層説では自分自身の評価も含むようです。
私は、まずは自分で自分を認めて癒やして幸せにすることが大切だと思います。
すみません。試験前なのにちょっと話が逸れました。
m(__)m
第5階層 自己実現の欲求
第5階層 自己実現の欲求
自分の持つ能力や可能性を最大限に発揮したいという欲求です。
人や場合によっては第3階層「所属と愛の欲求」や第4階層「承認の欲求」を飛び越えて自己実現を目指している場合もあるようです。
ドラゴンボールの孫悟空が「オラ、もっと強ぇやつと戦いてぇぞ。」というのはそれに当てはまります。どこかに所属したいわけでも、愛されたいわけでもなく、認められたいわけでもなく、ただ純粋に自分の持つ能力や才能を最大限に発揮したいという欲求のために「もっと強いやつと戦いてぇ」という戦闘民族サイヤ人の血はこれに当てはまるとも言えると思います。
各階層、欲求の内容確認は以上です。
マズローの欲求階層説 ~どう役立つ?~
マズロー先生は、下の欲求から上の欲求に向かって人は絶えず成長すると言っています。
しかし別の見方をすれば、これらの相手の欲求をくすぐったりコントロールしたりして人を動かしている場面が、この世では非常に多いと私は感じています。
基本的には、人は欲望、欲求に従って生きているので、人を動かしたかったら相手の欲求に働きかけるのはまぁある意味当たり前ですよね。
その欲求を5つの階層に分けて下の階層から満たしていって成長していくという考えがマズローの欲求階層説です。
これ、介護職や介護従事者が学んで、どう役に立つのか、ということを見ていきましょう。
ご利用者様がお腹が空いていて眠くて「生理的欲求」が満たされてないのに、
「○○さんって運動神経良いですよね!かっこいい!」なんて、上の階層の「承認の欲求」を満たそうとしても、適切な支援とはならないってことです。
そんなことより、相手は腹減ったから食べるものくれ、眠いから寝かせてくれってことです。
デート中に、彼女がお腹が空いていて生理的欲求が満たされてないのに、
「きれいだね。」なんて承認欲求を満たしても、「それよりなんか食わせろ。」と思われてしまうということです。
確認問題
ということで、今回は、選択肢を一問一答方式にして、
第何段階のどの欲求に当てはまるかを確認しましょう!
マズローの欲求階層説、
第何段階の何欲求か答えて下さい。
生命を脅かされないこと
生命を安定的に維持したいという欲求は、第2階層の安全欲求に相当します。
マズローの欲求階層説、
第何段階の何欲求か答えて下さい。
他者からの賞賛
他者から価値ある存在と認められたいという欲求は、第4階層の承認欲求に相当します。
マズローの欲求階層説、
第何段階の何欲求か答えて下さい。
自分の遺伝子の継続
人間という種の存続に欠かせない欲求であり、基底層の生理的欲求に相当します。
マズローの欲求階層説、
第何段階の何欲求か答えて下さい。
好意がある他者との良好な関係
情緒的な良い関係を築きたいという欲求は、第3階層の愛情と所属の欲求に相当します。
マズローの欲求階層説、
第何段階の何欲求か答えて下さい。
自分自身の向上
自分の能力や才能を発揮したいという欲求は、第5階層の自己実現の欲求に相当します。
どうだったでしょうか?
実際の試験は選択肢なので、答えられなくても正解を選べればOKです。
マズローの欲求階層説 ~まとめ~
最後にまとめの確認をしていきます。
第1階層(基底層)
食事、睡眠、排泄など生命を維持するための本能的な欲求
生理的欲求
第2階層
身の安全、事故防止、健康維持などの安全性の欲求
安全の欲求
第3階層
どこかに所属していたい。愛されたいという欲求
所属と愛の欲求
第4階層
自分が価値ある存在だと、認められて尊重されることを求める欲求
自分自身の評価も含む
承認の欲求
第5階層
自分の持つ能力や可能性を最大限に発揮したいという欲求
自己実現の欲求
今回もあなたの特別な時間を頂き、
一緒に学べて最高でした。
ありがとうございます。
また別のコンテンツでお逢いしましょう!