地域包括ケアシステムでの自助・互助・共助・公助(社会の理解)

【地域包括ケアシステムでの自助・互助・共助・公助】
(社会の理解)

 

日本のどこかの介護福祉士
こんばんは。
日本のどこかの介護学園
学園長の日本のどこかの介護福祉士
通称:ぼっち先生wです。今夜のメニューは、
地域包括ケアシステムでの自助・互助・共助・公助
(社会の理解)
となっております。

 

にゃんこ
動画をご覧になって
確認問題にチャレンジしてにゃん♪

 

【地域包括ケアシステムでの自助・互助・共助・公助】
(社会の理解)
https://youtu.be/OrRK-Yy14NI

 

 

日本のどこかの介護福祉士
確認問題をご用意させて頂きました。
全問正解できるまでチャレンジしてみてください!
↓↓↓

地域包括ケアシステムでの自助・互助・共助・公助

地域包括ケアシステムでの自助・互助・共助・公助に関する次の記述について

○❌で答えてください。(全5問)


 

日本のどこかの介護福祉士
ここからはテキスト確認です。
まずは過去問からみていきます。
↓↓↓

 

~まずは過去問確認~

 

今回は、第32回(令和元年度)過去問の
「社会の理解」という科目から
【地域包括ケアシステムでの自助・互助・共助・公助】
について学んでいきましょう。

 

問題:
地域包括ケアシステムでの自助・互助・共助・公助に関する次の記述のうち、
最も適切なものを1つ選びなさい。
1 自助は、公的扶助を利用して、自ら生活を維持することをいう。
2 互助は、社会保険のように制度化された相互扶助をいう。
3 共助は、社会保障制度に含まれない。
4 共助は、近隣住民同士の支え合いをいう。
5 公助は、自助・互助・共助では対応できない生活困窮等に対応する。

結論から言うと、
5 公助は、自助・互助・共助では対応できない生活困窮等に対応する。
が正解です。

 

地域包括ケアシステムとは?

 

初めての方でもわかりやすいように根本的なことから解説していきます。

まず「地域包括ケアシステム」とはなにか?ということから確認をしていきます。

「地域包括ケアシステム」とは、ざっくり一言で言うと、
高齢者が自分らしい暮らしを、住み慣れた地域で、人生の最後まで続けることができるように、地域の包括的な支援やサービスが提供される体制(システム)のことです。

地域包括ケアシステム
参考:厚生労働省HP(地域包括ケアシステム)https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/chiiki-houkatsu/

 

もう少し詳しく見ていきます。

地域包括ケアシステムは、地域の自主性や主体性に基づき、地域の特性に応じて作り上げていくことが必要とされています。

この体制の実現のためには、問題文に出てくる「自助」「互助」「共助」「公助」という考えに基づき、地域全体が一体となって取り組むことが求められています。

厚生労働省においては、2025年(平成37年)を目途に、高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもとで、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、地域の包括的な支援・サービス提供体制(地域包括ケアシステム)の構築を推進しています。

地域包括ケアシステムをなんとなくでもイメージ頂けたでしょうか?

 

「自助・互助・共助・公助」とは?

 

次に「自助・互助・共助・公助」とはなんなのか?ということを確認します。

自助・互助・共助・公助をまずはざっくり確認します。

自助(自分で自分を助けること。)
互助(家族や地域の方とのお互いの支え合い)
共助(制度化された介護保険・医療保険サービスなどの利用により助けること)
公助(法に基づく行政サービスで、生活困窮等を助けること。)
となっております。

自助・互助・共助・公助の4つの助が出てきましたが、
それぞれをもう少し詳しく見ていきます。
それぞれを詳しく確認しながら、4つの助の関係を見ていきます。

 

自助

まずは自助
○自助→自助は自分で自分を助けることです。自分で健康のために食べ物に気を付けたり、運動をしたり、自分から地域の活動に参加をすることなども自助となります。
自分で自分を助けることである自助が4つの助の基本となります。
恋愛に例えるならば、自らの魅力を高めて、彼氏や彼女を作るようなものです。

 

互助

次は互助です。
○互助→互助はお互いに助け合うことです。互助は制度化されていない個人と個人や近隣住民同士や地域のつながりなどで助け合います。地域のボランティアなども、時には助け、時には助けられる互助となります。自分で自分を助ける自助が限界なときやモチベーションが続かないときに、互助で助け合うことが有効となります。互助ではときには自らも助けることができ、お互いに助け合います。
恋愛に例えるならば、友人知人同士で、お互いに異性の知り合いを紹介し合ったりするようなものです。合コンもこれに含めて良いと思います。

 

共助

次に共助を確認します。
○共助→共助は、社会保険(医療保険や介護保険など)の制度化されたしくみで支えることです。お互いに助け合う互助のバランスが崩れてしまうと、支える側の負担が大きくなってしまいます。必要に応じて共助である社会保険などの制度を利用して、自助や互助を支援したりできるのが共助です。
恋愛に例えると、ある意味システム化されている婚活サイトやアプリ、お見合いパーティーなどに支援してもらう感じですね。

 

公助

最後に公助を確認します。
○公助→公助は、一般財源による高齢者福祉事業等により助けることです。公助は、社会福祉など、法に基づく行政サービスで助けることになります。公助は、自助・互助・共助では対応できない生活困窮等に対応します。
恋愛に例えるならば、これに該当するものはないです。どうしても彼氏や彼女ができない。結婚ができないという方に、「最低限度の相手を保障する」というような仕組みはありません。

言葉の確認はこれで終わりです。

 

選択肢を一問一答方式にして確認

 

再度、問題を見ていきます。
今度は一問一答方式にして一緒に見ていきましょう。
すぐに答えを提示して解説を入れていきます。

 

最初の問題です。
地域包括ケアシステムでの自助・互助・共助・公助について
○✖で答えて下さい。
1 自助は、公的扶助を利用して、自ら生活を維持することをいう。

✖です。

自助は自分で自分を助けることです。

選択肢に「自ら生活を維持する」と書かれていることから、
○かなと考えてしまう人もいるかもしれません。

しかし同じく選択肢にある「公的扶助」の意味は「公的機関が主体となって一般租税を財源とし、最低限の生活を保障するために行う経済的援助。」です。

「公的扶助」を利用することは「公助」となります。

「公的扶助を利用して、自ら生活を維持」という選択肢の文章が、
ちょっと強引なひっかけ問題に私には感じます。
注意しましょう。

 

2つめの問題です。
地域包括ケアシステムでの自助・互助・共助・公助について
○✖で答えて下さい。
2 互助は、社会保険のように制度化された相互扶助をいう。

✖です。

互助は、家族や地域の方とお互いに助け合うことです。

言うてみれば、制度化されていない助け合いが互助となります。

社会保険のように制度化されたサービスなどを利用して助けることは共助となります。

選択肢に「相互扶助」とあり、
「相互扶助」とは、「社会・組織の構成員同士が互いに助け合うこと。」で、相互扶助のことを互助とも言うのでややこしいですよね。

こちらも「社会保険のように制度化された相互扶助」という選択肢の文章が、強引な引っ掛け問題のように私には感じます。
注意しましょう。

 

地域包括ケアシステムでの自助・互助・共助・公助について
○✖で答えて下さい。
3 共助は、社会保障制度に含まれない。

✖です。

共助は「制度化された介護保険・医療保険サービスなどの利用により助けること」です。

社会保障制度は、一言で言えば、社会全体で助け合い、支えようとする仕組みです。

別の言い方をすれば、
社会保障制度は、「国民の生活の安定が損なわれた場合」に、国や地方公共団体などが一定水準の保障を行う制度のことです。

個人の責任や努力だけでは対応できないリスクに対して、相互に連帯して支え合い、それでもなお困窮する場合には必要な生活保障を行うのが、社会保障制度の役割です。

社会保障制度は、私たちの生活を守るセーフティネットの機能を持っています。

社会保障制度は、具体的には「社会保険」、「社会福祉」、「公的扶助」、「保健医療・公衆衛生」を総称したものです。

共助も社会保障制度に含まれます。

 

地域包括ケアシステムでの自助・互助・共助・公助について
○✖で答えて下さい。
4 共助は、近隣住民同士の支え合いをいう。

✖です。

共助は「制度化された介護保険・医療保険サービスなどの利用により助けること」です。

近隣住民同士の支え合いは、制度化されていない互助となります。

 

地域包括ケアシステムでの自助・互助・共助・公助について
○✖で答えて下さい。
5 公助は、自助・互助・共助では対応できない生活困窮等に対応する。

○です。

公助は、法に基づく行政サービスで、生活困窮等を助けることです。

公助は、自助・互助・共助では対応できない生活困窮等に対応します。

 

~まとめ~

 

日本のどこかの介護福祉士
最後に学んだことをまとめます。

 

地域包括ケアシステム

「地域包括ケアシステム」とは、ざっくり一言で言うと、
高齢者が自分らしい暮らしを、住み慣れた地域で、人生の最後まで続けることができるように、地域の包括的な支援やサービスが提供される体制(システム)のことです。
この体制の実現のためには、「自助」「互助」「共助」「公助」という考えに基づき、地域全体が一体となって取り組むことが求められています。

 

「自助」「互助」「共助」「公助」

自助(自分で自分を助けること)
互助(家族や地域の方とのお互いの支え合い)
共助(制度化された介護保険・医療保険サービスなどの利用により助けること)
公助(法に基づく行政サービスで、生活困窮等を助けること)

 

自助・互助・共助・互助の関係

自助・互助・共助・互助の関係を見ていきます。

自助は、一人一人が自らの努力によって、自らの健康や生活を維持することです。4つの助の基本となります。
互助はお互いに助け合うことです。互助は制度化されていない個人と個人や近隣住民同士や地域のつながりなどで助け合います。
共助は制度化された介護保険、医療保険などのサービスにより助けることです。自助や互助を支援したりできるのが共助です。
公助は、法に基づく行政サービスで、生活困窮等を助けることです。公助は、自助・互助・共助では対応できない生活困窮等に対応します。

 

日本のどこかの介護福祉士
今回の勉強はこれで以上です。
今回もあなたの特別な時間を頂き
一緒に学べて最高でした。
ありがとうございます。
また別のコンテンツでお逢いできるのを
楽しみにしております★

 

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